コンペで上位に来る人は、スタート前から違います。
キャディとしてコンペに付くと、朝の練習グリーンから最後まで同じ組を見届けることになります。そうしていると、成績を残す人には準備の段階で共通点があることに気づきます。
実力が近い人同士で結果に差がつくのは、たいていこの準備の部分です。今回は、それをキャディ目線でまとめます。
広告表示について 本記事にはアフィリエイト広告(A8.net)が含まれます。商品・サービスの評価は僕自身の体験・考えに基づいており、広告掲載によって内容が変わることはありません。
コンペは普段のラウンドと何が違うか
まず前提の整理です。コンペには、いつものラウンドにない要素があります。
普段のラウンド
- 気の合う仲間と回る
- スコアは自分だけの問題
- 打ち直しも許される空気
- 進行も比較的ゆるい
コンペ
- 初対面の人と同じ組になる
- スコアが人と比較される
- ルールが厳密に適用される
- 進行管理がしっかりしている
つまり、普段より緊張する条件が揃っているのがコンペです。だから、準備で減らせる不安は先に減らしておく人が有利になります。
コンペで崩れる人は、実力が足りないのではなく、当日に初めて考えることが多すぎるだけです。
準備① コースの情報を先に入れている
上位に来る人は、初めて回るコースでも予習をしています。
コースのホームページやコースガイドを見て、各ホールの距離、ハザードの位置、グリーンの傾向を把握しておく。全部覚える必要はなく、「気をつけるべきホールがどこか」だけ頭に入れておくのが効いています。
キャディとして接していても、「このホールは左が危ないんですよね」と聞いてくる方は、たいていスコアもまとまります。情報を取る姿勢そのものが、プレーの慎重さにつながっているのだと思います。
準備② 到着時間に余裕がある
これは差が非常にはっきり出ます。
コンペはスタート前に受付や挨拶、組み合わせの確認などがあり、普段のラウンドより時間を取られます。ギリギリに着くと、これらを慌てて済ませることになり、そのまま1番ホールに向かうことになります。
早く着いた人ができること
- 練習グリーンでその日のスピードを確認する
- 体を動かして温めておく
- 同じ組の人と先に挨拶しておく
- ローカルルールや競技方式を読んでおく
特に1つ目です。グリーンの速さは日によって変わります。これを知らずに1番グリーンに乗ると、最初の数ホールを使って感覚を掴むことになる。コンペではその数ホールの失点が順位に直結します。
準備③ 競技方式を理解している
コンペには色々な方式があります。新ペリア、ダブルペリア、ハンディキャップ戦——方式によって、狙うべきプレーが変わります。
成績を残す人は、この方式を事前に確認しています。「隠しホールがある方式なのか」「どのホールがハンディ計算に関わるのか」を把握した上で、無理をする場面としない場面を分けている。
方式を知らずに回ると、ただ闇雲にスコアを狙うことになります。ルールの理解は、そのまま戦略の材料です。
競技方式は当日配られる資料に書いてあります。ただ、それを読んでいる人は思ったより少ない印象です。
準備④ 道具の確認を済ませている
地味ですが、当日のトラブルはここから起きます。
- クラブの本数——14本以内かどうか。競技では厳密に見られます
- ボールの数——足りずに借りることにならないよう余裕を持つ
- グローブやティーの予備——切れたときに慌てない
- マーカー・グリーンフォーク——なくて借りるのは進行にも影響する
- 雨具——コンペは雨でも中止になりにくい
クラブの本数は特に注意です。普段は気にしていなくても、競技では規定があります。前日にバッグの中身を確認する習慣があるかどうかで、当日の心配事がひとつ減ります。
準備⑤ 目標を「順位」ではなく「内容」に置いている
ここが一番の違いだと感じています。
「優勝する」を目標にすると、スコアが崩れた時点で目標を失います。残りのホールが消化試合になり、そこでさらに大きく崩れる。
成績を残す人は、自分でコントロールできることを目標にしています。
崩れやすい目標
- 優勝する
- 90を切る
- あの人に勝つ
崩れにくい目標
- OBを1回までに抑える
- トラブルからは横に出す
- 3パットを減らす
右側は、スコアが崩れても最後まで追える目標です。結果として大崩れが減り、順位もついてきます。順位は他人との相対評価なので、自分ではどうにもなりません。
コンペならではの注意点
最後に、成績以外の部分も。コンペは人とのつながりを作る場でもあります。
初対面の人と同じ組になることが多いので、ここでの振る舞いが印象を左右します。準備が早い、同伴者のボールを一緒に探す、ナイスショットに反応する——これは普段のラウンドと同じことですが、コンペではより見られています。
僕自身、ゴルフ場での出会いが仕事につながった経験があります。スコアより印象のほうが後に残るのは間違いありません。この点は「同伴者から好かれるプレーヤーの共通点」でも書きました。
まとめ
- ✓コンペで崩れるのは実力不足ではなく、当日初めて考えることが多いから
- ✓コースの予習は「気をつけるべきホールはどこか」だけで十分効く
- ✓早く着いて練習グリーンでその日のスピードを確認する
- ✓競技方式を読む——ルールの理解はそのまま戦略の材料になる
- ✓目標は順位ではなく、自分でコントロールできる内容に置く
次回予告
次は「キャディが見た、接待ゴルフで気を配っている人の振る舞い」を書く予定です。GOLFカテゴリーをお楽しみに。
同伴者との関係は「キャディが見た、同伴者から好かれるプレーヤーの共通点」、スコアメイクの本質は「100切りを目指す人に伝えたいこと」もあわせてどうぞ。


コメント