キャディをしていると、4人の関係性がよく見えます。
18ホールを一緒に歩いていると、「この人、また誘われるだろうな」という人と、そうでない人の違いがはっきりわかる。おもしろいのは、その差がスコアとほとんど関係がないことです。
上手いから好かれるわけではない。今回は、キャディ目線で見えてきた「同伴者から好かれるプレーヤーの共通点」を書きます。
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共通点① 自分のミスに機嫌を持ち込まない
これが一番大きいと思います。ミスをしたあとの態度で、その組の空気は決まります。
OBを打ったあと、無言になる人。クラブを地面に叩きつける人。ため息を繰り返す人。本人は「自分に苛立っているだけ」のつもりでも、同じカートに乗っている3人は確実に気をつかっています。楽しみに来た休日が、他人の機嫌を伺う時間に変わってしまう。
逆に好かれる人は、ミスをしても「あー、やっちゃった」で終わらせて次に行きます。引きずらない。この切り替えの早さが、結果的にその人自身のスコアも守っています。
ミスに怒っている人は、上手く見えるどころか「一緒に回りづらい人」に見える。これはキャディとして何度も目にしてきた事実です。
共通点② 他人のボールを一緒に探す
地味ですが、これは効きます。同伴者がボールを曲げたとき、当たり前のように一緒に探しに行く人は、間違いなく好かれます。
自分のプレーだけに集中していて、他人がラフを探し回っていても知らん顔——これも一組にひとりくらいいます。悪気はないのでしょうが、探している側からすると温度差をはっきり感じます。
ボール探しを手伝うのは、優しさであると同時に進行を守る行為でもあります。全員で探せば早く見つかる。結果として組全体のプレーがスムーズになり、後ろの組にも迷惑がかからない。
共通点③ 準備が早い
好かれるプレーヤーは、例外なく自分の番が来る前に準備が終わっています。
準備が早い人がやっていること
- 移動中に次の番手を決めておく——ボールの前で悩まない
- クラブを2本持って歩く——迷ったら両方持っていけば戻らずに済む
- グリーン上で先にラインを読んでおく——自分の番で立ち止まらない
- カートの乗り降りが速い——全体のリズムが崩れない
ここで大事なのは、「速く打つ」ことではなく「待たせない準備をしておく」ことだという点です。打つときは落ち着いて打っていい。その前後の動きが速い人が、一緒に回っていて心地いい人です。
上級者ほど、この準備の速さが徹底されています。初心者でも真似できる部分なので、ここを意識するだけで印象は大きく変わります。
共通点④ 同伴者のナイスショットに反応する
人は、自分の良いプレーを見てもらえたときに嬉しくなります。
好かれるプレーヤーは、同伴者が良い当たりをしたときに「ナイスショット」と自然に声が出ます。パットが入れば一緒に喜ぶ。誰かの好プレーを、自分のことのように反応できる。
逆に、自分のスコアにしか興味がなく、他人のプレーをまったく見ていない人もいます。技術的には上手くても、一緒に回っていて楽しくはない。ゴルフは個人競技ですが、ラウンドは4人でつくる時間です。
スコアがまとまらなかった日でも、「今日は楽しかった」と言って帰る組には、必ずこういう人がいます。
共通点⑤ レベル差を気にさせない
上級者と初心者が同じ組で回ることは珍しくありません。そのとき、上手い人が初心者に気をつかわせない振る舞いをしているかで、その日の雰囲気が決まります。
好かれる上級者
- 聞かれたときだけアドバイスする
- 初心者のペースに合わせる
- 「気にしないで」と一言かける
- 自分のミスも笑い話にする
気をつかわせる人
- 頼まれていないレッスンを始める
- 毎回スイングを指摘する
- スコアの差を口に出す
- 無言のプレッシャーをかける
意外に思われるかもしれませんが、親切なつもりのアドバイスが、一番の負担になっているケースは多いです。ラウンド中に何度もスイングを指摘されると、初心者は打つこと自体が怖くなります。聞かれたら答える。それだけで十分です。
結局、スコアではなく「態度」が記憶に残る
3年間キャディをやってきて確信しているのは、同伴者の記憶に残るのはスコアではなく態度だということです。
「あの人、100叩いてたけど楽しかったね」という会話は成立しますが、「あの人、80台で回ってたけど機嫌が悪かったね」も同じくらい成立します。そして次に誘われるのは、前者の人です。
ここに挙げた5つは、どれも練習しなくても今日からできることばかりです。スコアを伸ばすには時間がかかりますが、好かれるプレーヤーには次のラウンドからなれます。
まとめ
- ✓ミスに機嫌を持ち込まない——切り替えの早さが組の空気を守る
- ✓他人のボールを一緒に探す——優しさであり、進行を守る行為でもある
- ✓準備が早い——「速く打つ」ではなく「待たせない準備をしておく」
- ✓同伴者のナイスショットに反応する——ラウンドは4人でつくる時間
- ✓レベル差を気にさせない——頼まれていないアドバイスは一番の負担になる
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プロコーチとのマンツーマンレッスンも可能次回予告
次は「キャディが教える、雨の日ラウンドの過ごし方——濡れても崩れないための準備」を書く予定です。GOLFカテゴリーをお楽しみに。
マナーの基本は「キャディが本音で教える、ゴルフ場でのマナーと作法」、スコアの本質は「100切りを目指す人に伝えたいこと」もあわせてどうぞ。



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