会社員のまま施工図の副業を始める方法——独立前にやっておいてよかったこと

WORKS

独立してわかったのは、独立してからできることは意外と少ないということでした。

仕事の依頼は、辞めた瞬間に湧いて出てくるものではありません。声がかかるかどうかは、会社員として働いていた時期に何を積んできたかでほぼ決まる。今ふり返ると、独立前にやっておいてよかったことは、驚くほどシンプルな2つでした。

今回は、会社員のまま施工図の副業を始めたい人、いずれ独立を考えている人に向けて、実体験から書きます。

広告表示について 本記事にはアフィリエイト広告(A8.net)が含まれます。商品・サービスの評価は僕自身の体験・考えに基づいており、広告掲載によって内容が変わることはありません。

やっておいてよかったこと① 人との関わりを大事にする

身も蓋もない話ですが、何だかんだ言って人との関わりが一番重要です。

施工図の仕事は、求人サイトから流れてくるものではありません。現場監督、設計事務所の担当者、協力会社の職人さん、社内の先輩——会社員時代に接点を持った人たちが、そのまま独立後の仕事の入口になります。実際、独立してからの依頼のほとんどは、会社員時代につながった人か、その人からの紹介でした。

会社員時代にやっておきたい「関わり方」

  • 現場に足を運ぶ——顔を合わせた人は、電話だけの相手より確実に記憶に残る
  • レスポンスを速くする——「あの人はすぐ返してくれる」は最強の評判になる
  • 社外の人にも丁寧に——将来の発注者は、今の取引先の中にいる
  • 辞め方を大事にする——円満に辞めた人にだけ、古巣から声がかかる

独立の準備で一番効いたのは、資格でも営業ツールでもなく「会社員時代に信頼を積んでおいたこと」でした。営業活動は、辞める前から始まっています。

やっておいてよかったこと② 納まりを考えて図面を描く

もうひとつが、技術面での積み上げです。ただ「CADが速く操作できる」ことではありません。納まりを特に考えて図面を作成する——これに尽きます。

施工図は、線がきれいに引けていれば良い図面というわけではない。実際に現場でそのとおりに納まるか、他の部材と干渉しないか、施工の順番として無理がないか。ここまで考えられている図面と、そうでない図面は、現場に出た瞬間にはっきり差が出ます。

図面が「描けている」だけ

  • 寸法は合っているが現場で納まらない
  • 他工種との取り合いが検討されていない
  • 結果として現場から質問が飛んでくる

納まりまで考えた図面

  • 現場がそのまま施工できる
  • 干渉・手戻りが起きにくい
  • 「またお願いしたい」につながる

そして、この納まりの感覚は会社員時代にしか身につけにくいと思っています。社内に質問できる先輩がいて、現場に行けて、自分の図面がどう施工されたかを追える。この環境は、独立するとほぼ手に入りません。給料をもらいながら学べる期間は、それ自体が大きな資産です。

独立後に評価されるのは、描くスピードではなく「現場で納まる図面かどうか」。そこを鍛えられるのは、会社にいる間だけです。

副業として始めるときの現実的な注意点

会社員のまま副業として施工図を受けるなら、押さえておきたい点がいくつかあります。

注意 01

就業規則を必ず確認する

副業の可否・許可制かどうかは会社ごとに違う。競業避止の規定にも注意が必要

注意 02

本業の情報は絶対に持ち出さない

図面データ・顧客情報の流用は論外。信用を一度失うと業界内では取り返せない

注意 03

納期を安請け合いしない

副業に使えるのは平日夜と休日だけ。本業の繁忙期を見て、余裕のある納期で受ける

副業を始めるときは、小さく1件からが鉄則です。いきなり大きな案件を受けると、本業に支障が出て一番大事な信用を失います。1件をきっちり納めて、次につなげる。この積み重ねが、独立後の受注基盤になります。

副業期間は「独立の予行演習」になる

会社員のまま副業をやる最大のメリットは、収入がある状態でフリーランスの実務を試せることです。

見積もりを出す、契約の条件をすり合わせる、請求書を発行する、入金を確認する——独立後に必ず必要になる作業を、給料という土台がある状態で経験できます。ここで一度やっておくと、独立初月の不安が大きく減ります。

請求書や契約書の実務は「フリーランス施工図の請求書・契約書の管理方法」、独立後の収入の推移は「フリーランス施工図の年収はいくら?独立3年のリアルな数字」で書いています。

まとめ

  • 独立後の仕事は会社員時代の人間関係から来る——営業は辞める前から始まっている
  • 評価されるのは描くスピードではなく「現場で納まる図面かどうか」
  • 納まりの感覚は、先輩に聞けて現場に行ける会社員時代にこそ鍛えられる
  • 副業は就業規則の確認・情報の持ち出し厳禁・納期に余裕を——小さく1件から
  • 副業期間は収入がある状態でフリーランス実務を試せる予行演習になる

PR

フリーランスの帳簿管理・確定申告には弥生シリーズが定番。法人化後は弥生会計 Nextへの移行もスムーズです。

法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」はこちら

報酬の入金待ちがつらいときはlabol(ラボル)の即日先払いサービスが便利です。

フリーランス・個人事業主限定の報酬即日先払いサービス「labol(ラボル)」

次の案件を探すならクラウドワークス テックのフリーランス求人サポートがおすすめです。

フリーランスの求人サポートサービス「クラウドワークス テック」

スキルを売り買いするならココナラ。施工図・CADの副業案件にも使えます。

スキルのフリマ【ココナラ】

登記できる住所が必要ならGMOオフィスサポートのバーチャルオフィスが月1,650円から使えます。

登記可能なバーチャルオフィスなら1650円から

次回予告

次は「施工図を外注・発注するときに気をつけること——受ける側・出す側の両方を経験して」を書く予定です。WORKSカテゴリーをお楽しみに。

独立までの経緯は「施工図フリーランス独立の流れ——会社員から法人化までの7年間」、独立後の営業方法は「施工図フリーランスの営業をどうやっているか」もあわせてどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました