フリーランス施工図の仕事道具——CADソフトと作業環境の紹介

WORKS

「施工図って、どんなソフトで描いているんですか?」

フリーランスになってから、建設業界以外の人によく聞かれる質問です。CADという言葉は知っていても、実際にどのソフトをどう使っているかはなかなか表に出てこない。

今回は、施工図歴10年・フリーランス3年の僕が実際に使っているCADソフトと作業環境を、そのまま公開します。

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メインはJWW——10年使い続けている理由

メインで使っているのはJW_CAD(JWW)です。新卒で建設会社に入ったときから使い始めて、もう10年以上になります。

JWWを選び続けている理由は、シンプルに「無料で使えて、日本の建築業界に最適化されている」からです。日本の建築図面の慣習——尺モジュール・メートルモジュール、建具の書き方、引き出し線のルール——JWWはそこが一番自然に扱えるソフトだと思っています。

操作もキーボードショートカットを覚えれば驚くほど速くなる。ベテランのJWWユーザーがAutoCADユーザーより速く図面を描けることはよくある話です。

JWWは無料なのに高機能。建築の施工図に関して言えば、有料ソフトに負けないと今でも思っています。

案件によってAutoCADも使う

ただ、すべての案件をJWWで完結できるわけではありません。クライアントによってはAutoCAD(DWG形式)での納品を求められることがあります。

設計事務所や大手ゼネコンとの取引では、AutoCADが標準になっているケースが多い。「JWWで描いてDWGに変換」という方法もありますが、複雑な図面では変換時にズレや文字化けが出ることがある。そのため、AutoCADが必要な案件はAutoCADで対応しています。

メイン

JW_CAD(JWW)

  • 無料
  • 日本の建築慣習に最適化
  • ショートカットが豊富で高速
  • 施工図案件の約8割で使用

サブ

AutoCAD

  • 有料(サブスクリプション)
  • DWG形式が業界標準
  • 大手ゼネコン・設計事務所案件
  • クライアント指定のときに使用

JWWとAutoCAD——どちらを使うか判断する基準

案件を受けるとき、最初にクライアントに確認することがあります。「納品ファイルはどの形式ですか?」——これだけです。

  • JWW形式(.jww)での納品 → JWWで対応
  • DWG形式(.dwg)での納品 → AutoCADで対応
  • PDF納品でよい → JWWで描いてPDF書き出し

フリーランスとして複数のクライアントと仕事をしていると、どちらのソフトも使えることが強みになります。「JWWしか使えません」だと受けられない案件が出てくる。両方使えることで仕事の幅が広がりました。

作業環境——フルリモートで成立する理由

施工図の仕事は、基本的にフルリモートで完結します。CADソフトが動くPCと安定したインターネット環境があれば、どこでも仕事ができる。これがフリーランスを選んだ理由のひとつです。

💻 現在の作業環境(主なもの)

  • PC:Windows(CADはWindows環境が安定)
  • モニター:デュアルモニター推奨——片方で図面を描き、片方で参考資料を表示
  • マウス:精度の高いものを使用——CADはマウス操作が多いので投資する価値あり
  • ストレージ:クラウドストレージでバックアップ——図面データを失うのは致命的
  • PDF閲覧:設計図はPDFで共有されることが多い

デュアルモニターは必須に近い

施工図を描くときは、設計図(参考図)を見ながら施工図を作成します。1枚のモニターで両方を表示するとどちらも小さくなってしまう。デュアルモニターにしてから作業効率が体感で3割以上上がりました。フリーランスで施工図をやるなら、早めに投資することをおすすめします。

フリーランスとして気をつけているデータ管理

仕事道具の話で忘れてはいけないのが、データ管理です。図面データはクライアントの財産でもあります。万が一PCが壊れたり紛失したりしたとき、データが消えてしまうのは最悪のケース。

僕はクラウドストレージへの自動バックアップを設定しています。保存するたびに自動でクラウドに反映される仕組みにしておくと、作業中のデータが消えるリスクをほぼゼロにできます。

道具は仕事の質を左右する。ケチる場所と投資する場所を間違えないことが、フリーランスとして長く続けるコツだと思っています。

まとめ

  • メインCADはJWW——無料・日本の建築慣習に最適・ショートカットで高速作業
  • クライアント指定のDWG納品案件はAutoCADで対応——両方使えると仕事の幅が広がる
  • 案件受注時に「納品形式」を確認するのが最初のステップ
  • デュアルモニターで作業効率が大幅に上がる——早めの投資を推奨
  • クラウドバックアップは必須——図面データの消失はフリーランスにとって致命的

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次回予告

次は「施工図フリーランスの1日のルーティン——集中力を維持するための時間管理」を書く予定です。WORKSカテゴリーをお楽しみに。

フリーランスの働き方全体についてはWORKSカテゴリーの「フリーランス施工図の1週間スケジュール」、施工図の仕事の全体像は「建築施工図フリーランスの実態」もあわせてどうぞ。

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