30代フリーランスの貯金額はいくらが正解か——生活防衛資金と投資のバランス

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「貯金っていくらあれば安心なんだろう」

フリーランスなら一度は考える問いだと思います。ネットを見ると「30代の平均貯金額は◯◯万円」という記事があふれていて、つい自分と比べてしまう。でも僕は、この比べ方自体が間違いだと思っています。

貯金額の正解は、平均でも年収比でもなく、「自分の生活費の何ヶ月分か」で決まる。今回は、月収0〜60万円と波のある働き方を3年続けてきた僕なりの「貯金額の考え方」を書きます。

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「平均貯金額」と比べても意味がない理由

30代の平均貯金額のデータを見て安心したり焦ったりするのは、あまり意味がありません。理由は2つあります。

  • 生活費が人によって全然違う——月の生活費15万円の人と30万円の人では、同じ300万円の貯金でも安心度がまったく違う
  • 働き方のリスクが違う——毎月給料が入る会社員と、月収0円があり得るフリーランスでは、必要な備えの厚さが違う

だから、比べる相手は「他人の平均」ではなく「自分の生活費」。ここが出発点です。

貯金額は金額の大きさではなく、「自分の生活を何ヶ月支えられるか」という時間の長さで測る。この視点に変えるだけで、必要な額が具体的に見えてきます。

貯金は3つの層で考える

僕は手元のお金を「3つの層」に分けて考えています。それぞれ目的と置き場所が違います。

第1層

生活防衛資金

生活費6ヶ月〜1年分。仕事が止まっても生活を守る現金。普通預金で確保し、絶対に投資に回さない

第2層

近い将来使うお金

税金・国保の納付資金、数年以内の大きな出費(引越し・車・冠婚葬祭)。これも現金で。フリーランスは納税用プールを忘れずに

第3層

当面使わないお金

10年以上使う予定のないお金。ここは現金で寝かせず、NISA・iDeCoで運用に回す

この3層で考えると、「貯金いくらが正解か」の答えはこうなります。

現金で持つ正解 = 生活費6ヶ月〜1年分 + 納税資金 + 数年内の出費予定

それを超えた分は、貯金ではなく投資に回す。

フリーランスが忘れがちな「納税資金」という貯金

フリーランス特有の注意点をひとつ。税金と国民健康保険の支払い用のお金は、貯金とは別枠で確保しておく必要があります。

所得税・住民税・国保・国民年金——これらは後からまとめて請求が来ます。特に住民税と国保は前年の所得に対してかかるので、「稼いだ年の翌年」に重い請求が来る。ここを生活防衛資金から払ってしまうと、守りが一気に薄くなります。

納税資金の貯め方(僕のやり方)

  • 売上の一定割合を納税用口座へ——入金があるたびに2〜3割を先に分けておく
  • 生活費口座と混ぜない——「使えるお金」に見えると必ず使ってしまう
  • 請求が来ても慌てない状態を作る——納税は「予定された支出」。イベントにしない

「貯めすぎ」も正解ではない

意外かもしれませんが、現金を貯めすぎるのも正解ではないと考えています。

必要額を大きく超えた現金は、インフレで実質的な価値が少しずつ目減りしていきます。「銀行に置いておけば安全」は、物価が上がる時代には半分正解で半分間違い。守りのお金(第1層・第2層)を確保したら、それ以上は第3層として運用に回す——このバランスが、30代フリーランスの現実的な最適解だと思っています。

貯金の目的は金額を積み上げることではなく、「安心して働き続けられる状態」を作ること。必要な現金を確保したら、残りは未来の自分のために働かせる。

まとめ

  • 平均貯金額と比べるのは無意味——「自分の生活費の何ヶ月分か」で測る
  • 貯金は3層構造——生活防衛資金・近い将来使うお金・当面使わないお金
  • フリーランスは生活防衛資金6ヶ月〜1年分+納税資金を現金で確保
  • 納税資金は売上の2〜3割を先に分ける——生活防衛資金と混ぜない
  • 貯めすぎも正解ではない——必要額を超えた分はNISA・iDeCoで運用へ

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