「法人化したら確定申告は楽になる?」
正直、最初はそう思っていました。でも調べてみると、話はそう単純ではなかった。法人化後は「法人の申告」と「個人の申告」の2本立てになります。
今回は、法人化前の今、確定申告がどう変わるかを整理した内容を書きます。「こう変わる予定」という記録なので、実際の運用結果はまた別の記事で書きます。なお、税務の判断は必ず専門家にご確認ください。
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個人事業主時代の確定申告——現状の整理
今は毎年3月に確定申告をしています。施工図の売上からキャディ収入まで、すべての収入を合算して「事業所得」として申告。そこから経費・各種控除を引いて課税所得を出し、税額を計算する——この流れです。
手間はかかりますが、仕組みとしてはシンプルです。収入と支出が基本的に1つの事業体(自分)に集約されているからです。
法人化後は申告が「2本立て」になる
① 法人税申告(新規)
- 施工図の売上・法人経費を申告
- 決算月(6月)から2ヶ月以内に申告
- 税理士に依頼予定
- 法人税・法人住民税・法人事業税が対象
② 個人の確定申告(継続)
- キャディ収入・その他個人事業を申告
- 法人からの給与所得も合算
- 毎年3月の確定申告は継続
- 給与所得控除が新たに使えるようになる
法人化しても確定申告がなくなるわけではない。「法人の申告」が加わって、2本立てになるイメージです。
個人の確定申告——法人化後に変わること
給与所得控除が使えるようになる
個人事業主のときは「事業所得」として申告していましたが、法人化後は法人から給与を受け取る「給与所得者」になります。給与所得には「給与所得控除」が自動的に適用されます。これが法人化の節税メリットのひとつです。
キャディ収入は引き続き事業所得として申告
キャディの仕事は個人事業として残るため、キャディ収入は引き続き事業所得として確定申告します。法人の給与所得+キャディの事業所得を合算して申告することになります。
年末調整が加わる
法人から給与を受け取ると、原則として年末調整が必要になります。ただし、他に事業所得(キャディ)があるため、年末調整だけでは完結せず、確定申告も継続が必要です。
💡 法人化後の申告スケジュール(予定)
| 時期 | 申告内容 | 対象 |
|---|---|---|
| 毎年8月末 | 法人税申告 | 法人(決算月6月の2ヶ月後) |
| 毎年12月 | 年末調整 | 法人からの給与分 |
| 毎年3月 | 確定申告 | 個人(キャディ収入・給与所得の合算) |
※税理士と相談した上での予定。詳細は専門家にご確認ください
法人化で節税になる仕組み——申告の視点から
確定申告の観点から見ると、法人化の節税メリットは大きく2つあります。
節税①
給与所得控除
個人事業主には使えなかった控除。給与収入に対して自動的に適用され、課税所得を圧縮できる
節税②
所得の分散
個人に集中していた所得を法人と個人に分散することで、累進課税の影響を抑えられる
法人化の節税効果は「確定申告で払う税金が減る」というより「所得の構造を変えることで全体の税負担を最適化する」イメージです。
まとめ
- ✓法人化後は「法人税申告(8月)」と「個人の確定申告(3月)」の2本立てになる
- ✓キャディ収入が残るため、個人の確定申告は法人化後も継続が必要
- ✓給与所得控除が新たに使えるようになり、課税所得を圧縮できる
- ✓所得を法人と個人に分散することで累進課税の影響を抑えられる
- ✓これは現時点の理解——実際の申告結果はまた記録します
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次は「法人化で経費にできるものが増える——個人事業主との違い」について書く予定です。MONEYカテゴリーをお楽しみに。
3口座の設計についてはMONEYカテゴリーの「複業フリーランスが法人化で直面する3口座問題」、法人化の全体像はCORPカテゴリーの「7月に一人法人をつくる理由」もあわせてどうぞ。


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